あらゆるものが多様化・高度化した今日、これまでの日本を支えてきた中央集権国家体制が破綻しつつあるのは明らかだ。すべてを東京に集めて、中央でそれを再配分するのでなく、地方の資源は地方で再配分できる新しいシステムづくりのためにはどのような発想が必要か。真の地方主権の時代の理念を模索する。
三位一体改革は地方分権を建前にした地方切り捨てだ
三位一体改革は地方分権を建前にした地方切り捨てでした。「効率」を追求した小泉竹中構造改革は、「地方を切る」「東京だけをよくする」という話にいつの間にかすり替わっていたのです。
「道州制」論議のまやかしにだまされるな
なんとなく「中央から地方が権限を取り戻す」というイメージのある道州制ですが、本当に「日本の国のあり方を変えるという話」でしょうか。そこには頭のよい官僚が仕掛けたワナがあるかもしれません。
出でよ! 「地方政党」
現在の日本の抱える最大の問題は、東京と地方の格差、地方の経済的疲弊と社会問題です。「地方と東京の分配の問題を根本から考え直す」を旗印にした政党が出てきてもおかしくないはずです。